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事件 平成 14年 (ワ) 24059号 特許権等抹消登録手続請求事件
原告 株式会社タイムリーエレガンス
原告A
上記両名訴訟代理人弁護士 秋山昭八
同 泉義孝
被告 有限会社マザーズ
裁判所 東京地方裁判所
判決言渡日 2003/05/16
権利種別 特許権
訴訟類型 民事訴訟
主文 1 被告は,原告株式会社タイムリーエレガンスに対し,別紙特許権目録1記載の特許権につき,平成14年4月26日受付第002002号専用実施権設定登録の抹消登録手続をせよ。
2 被告は,原告Aに対し,別紙特許権目録2記載の特許権につき,平成14年4月26日受付第002005号専用実施権設定登録の抹消登録手続をせよ。
3 訴訟費用は被告の負担とする。
事実及び理由
全容
1 原告らは,主文同旨の判決を求め,請求原因として次のとおり述べた。
(1) 原告タイムリーエレガンスは,別紙特許権目録1記載の特許権を,原告Aは,別紙特許権目録2記載の特許権(以下,併せて「本件各特許権」という。)を,それぞれ有している。
(2) 原告らとBは,平成13年7月3日に本件各特許権について原告らがBのために質権を設定する旨の担保権設定約定書を,同年10月25日に原告らが本件各特許権をBに譲渡する旨の特許権譲渡証書を,それぞれ作成した。
しかし,上記担保権設定約定書及び譲渡証書における担保権設定契約及び譲渡契約は,仮差押債権者らに対する保全措置として行った原告らとBの通謀虚偽表示によるものであり,無効である。
(3) 原告らは,平成14年4月16日,同人らを債権者とし,Bを債務者として本件各特許権について処分禁止の仮処分決定を受け,同年5月1日に同仮処分の登録がされた。
(4) 被告は,同月15日,本件各特許権についてBから専用実施権設定登録を受けた。
2 被告は,請求棄却を求める答弁書を提出したが,本件口頭弁論期日に出頭せず,その他の準備書面を提出しないから,請求原因事実を明らかに争わないものと認め,これを自白したものとみなす。
3 以上の事実によると,原告らの請求はいずれも理由があるので,主文のとおり判決する。
裁判長裁判官 高部眞規子
裁判官 上田洋幸
裁判官 浅香幹子